2月14日
災害等対策特別委員会 神戸市視察=下村はるお報告

2月1日―2日、神戸市を訪れた。目的は神戸の中心街である
三宮地区の安心安全への取り組みと本年の1月17日に満10周年を
迎えた阪神淡路大震災の復興の様子とその教訓をこの目で確かめる
ことであった。
 初日は神戸市役所を訪れ、担当者から三宮の取り組みについて説明を
受けた。地域は異なっても、やはり地元が動かなければ町の安全は
保たれない、改善しないというテーゼは変わらないことを確認した。
夜、この地区の課題である客引きの実態を見て廻る。活動の成果か、
しつこい客引き行為は見られなかった。

 翌日は神戸市人と未来の防災センターを見学。大震災の様子を
ビジュアル化した生々しい映像を見た後、震災直後の救出救命、消火活動、
避難所生活、復興に向けての動きなど、資料展示を見た。またここでは
小中学生向けに地震に関する学習コーナーが設けられ、津波や液状化現象、
石油タンクの共振現象、模型家具の転倒実験など、子供たちの興味を引く
ような展示がなされていた。
 また職員の説明では防災研究もここで行われており、全国から10名の
研究員が研究を進め、それぞれの地域へ帰ってその成果を地域防災に
生かしているという話を聞いた。実際、新潟県中越地震では震災直後に
ここから研究員が派遣され、現地でアドバイスを行ったり、県職員ともに
救援活動をしたそうである。

 前日であったが、街ごと全焼したことで有名になってしまった長田区を
訪ね、その復興に様子を直に見ることが出来た。商店会の有志の方から
お話を聞いたが、大変広い地域が一度に被災してしまったということ、
10年の月日が住民、商店主、工場主にとって大変長い時間であったこと、
行政に任せていては思うような復興が難しいことなど、様々な問題点を聞く
ことが出来た。一瞬にして壊滅してしまった街を元に戻すことは、単に
再開発によって街並みを戻すことではなく、そこに住む住民、商店主、
工場主が戻って初めて元の町=コミュニティーを取り戻すことになるのだ、
ということを痛感させられた。行政が再開発に対して大きな網をかけた事へ
の苦言を、大きな声では言えないが、と商店会の方が苦しそうに話して
くれたのが印象に残った。