平成17年予算特別委員会 締めくくり質疑
(議会事務局より発表された正式のものと差し替え、掲載いたしました)

◆(下村副委員長) 今回の予算特別委員会では副委員長ということで、実は初めて発言をさせて
いただくことになるんですけれども、自由民主党、我が会派を代表いたしまして、しめくくり質疑を
行わせていただきたいと思っております。
 私の場合は、今まで発言しなかったということとは直接は関係ありませんけれども、10個以上の
質問をしたいものですから、皆様からの御答弁の方もできれば簡潔にお願いをしていただければ
と思っております。よろしくお願いを申し上げます。
 まず、予算全体についてでございますけれども、さきの代表質問でも我が会派の野口議員から
指摘させていただきましたけれども、今回の一般会計予算でようやく投資的経費の比率が減少傾向が
とまったというようなことで、私はこの傾向を大いに歓迎をしております。この委員会の中でも指摘を
されましたように、区有施設の老朽化対策だけでも大変な額の投資が必要となりますが、さらに区有
施設ばかりでなく、将来を見据えての計画道路や環境保全、環境緑化で積極的に投資を行って
いかなければ、しばしば区長のおっしゃる新宿のポテンシャルを生かしていけないし、また都心区間の
地域競争にも打ち勝っていけないものと思っております。さらなる行政改革を進めるとともに、削った
経費は積極的に投資に回すべきであるというふうに考えております。そこでこの点についてまず
お伺いをしたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
◎(予算課長) これまでの予算編成におきましては、財政非常事態宣言を取りやめて以降、私ども
なかなか計画的な行政を進めていく中で、投資的経費というのは財政非常事態宣言を取りやめたから、
じゃ来年からすぐお金がかかるようなものがメニューとして出していけるかというと、必ずしもそうでは
ございません。やはり計画的に物事を進めていく中で、事業を進めていく中で、投資的経費というのは
あるときになると避けられない状況が出てくるわけでございます。なおかつそれに加えて申し上げさせて
いただければ、維持修繕的な経費につきましても、これまで一定程度の確かに節約的な考え方で
抑制基調であったことは間違いないところでございます。今般平成16年度の後半及び平成17年度の
当初予算におきましては、幸いにして一般財源の動向としては、比較的好調なことが見込まれて
ございます。これらをどう還元していくかという観点に立ったときに、今、委員御指摘のような形での
投資的経費の増嵩というものにも、一定程度耐え得るそういう財政措置を今回工夫させていただいた
というものでございます。

◆(下村副委員長) ありがとうございました。例えば一つの事業というものを、例えば計画道路事業の
場合には、総額で数十億の資金が必要であったというような場合もあります。それを単年度の中で他の
継続事業と同一に議論できないということは明らかだと思います。例えば民間であれば固定資産の購入
というのは、企業にとっても大変大きなリスクを含むものですけれども、しかし同時に、固定資産は資産
勘定として後世に残っているということでございまして、同時に大きな利益を事業者にもたらすわけで
ございます。これを公共部門に当てはめれば、当然これは社会的な便益を生み出していくということになる
わけで、この点、公企業の一番の弱点というものは、よく行政コスト計算書でも指摘された点であります
けれども、減価償却の概念がないとか、あるいは資産勘定の考え方がないというような点、また退職給与
引当金、これはかなりこの委員会でも出ましたけれども、こういうような問題点があるわけでございます。
こういったバランスシートの考え方というものについては、いかがお考えでございましょうか。
◎(予算課長) 私ども平成11年度以降バランスシートにつきましても、全体的なバランスシートという
ことで決算状況でそれをおつくりさせていただいてございます。この中で分析をしますと、例えばコスト面も
含めてのお話になりますが、平成11年度来、人件費などは逓減する傾向にございます。しかしながら、
冒頭に指摘がございました投資的な経費の動向というのは、むしろ減の方向でございまして、そういう
意味では将来世代にわたって御負担をいただく資産というのは、つまり単純にいうと起債などを活用して
資産をどう増強してきたかというその点の将来負担でございますけれども、それはどんどん小さくなっていく
傾向に今ございました。それはとりもなおさず逆にいいますと、これまでの世代で御負担をいただいた資産で、
私どもの区財政をこの間ずっと運営してきたということのある意味では証左でもございます。しかしながら、
こういう一方的な流れが必ずしもいいとは考えられません。世代間の負担の公平性なども考えながら、
今後とも投資的経費の適正な水準維持というのは私ども必要なことで、それはバランスシートから見ても
十分に分析できるというふうに考えているところでございます。

◆(下村副委員長) ぜひそのような観点から今後も区政運営を行っていっていただきたいと思います。
もちろん積極的投資というのは私思いますに、これからの新宿区政ということを考えていきますと、やはり
全体としてはスリムな効率のよい区政運営を目指すというのがもちろん基本でございます。そういったことと
もちろん矛盾するものでもありませんし、私が申し上げたいのは、効率的な投資ということであって、むだ
な資産を保有したり、投資するべきであるということではないということをつけ加えさせていただきたいと
思います。
 次に、区民会議と地域協議会ということについてお伺いをさせていただきます。これまで代表質問や
一般質問、予算審議などの中でも、この問題は議論が行われてきたわけでございますけれども、特に地区
協議会というものは、区長の地域の課題に対する積極的な姿勢を示すとともに、今後大変重要な区民参加、
協働のための機関になるものと考えているわけでございます。そこで地区協議会ですけれども、これは
各特別出張所単位で行うというような説明をいただきましたけれども、いわゆる区役所の地域といいましょうか、
これはどのようなところに所属することになるのでしょうか。
◎(四谷特別出張所長) 委員御指摘の区役所地域というのは、本庁舎がある歌舞伎町一丁目から新宿駅
東口にかけての歌舞伎町一丁目と新宿三丁目の一部でございまして、住民基本台帳上の人口では300人弱の
ところでございますが、ここの区役所地域の部分についてももちろん地区協議会の範囲から除外しているという
わけではございませんで、今後この地域の関係者の方々と話し合いを重ねていきたいと思っておりますが、
私どもとしましては、歴史的経緯から見ましても、また日ごろのお祭りなどの仲間意識かあるという話を
聞いているところからしましても、角筈地域の地区協議会の中に位置づけたいと考えております。

◆(下村副委員長) 角筈特別出張所ということでございます。これは確かに今お話をいただきましたように、
住民の数ということからいきますと、当然特別出張所などは要らない。しかも区役所の近隣でございますので、
何といっても本庁舎に来ていただければ、それで行政需要というのは十分満たされているわけで、
これは本当にそのとおりだと思っているわけでございますけれども、また今御指摘のとおり、新宿駅の
周辺ということで、同じ地域としての性格を角筈特別出張所は持つわけですし、また熊野神社の祭礼などでも
かなりの協力体制が得られているやに聞いております。
 さらに、地区協議会のいろいろな議論を聞いておりますと、課題別のプロジェクトなどもその下に持たれる
ということですから、とりあえず角筈でいいのかなという気は私もしているんですけれども、ただ、これから
今後恒久的なシステムとしてこの地区協議会というものを設置していこうという考えでございますので、
できれば区役所地域の方々やまた角筈地域の方々に十分、説明をまずしていただいて、そして協議を
図っていった方がいいと思いますけれども、この点はいかがでございましょうか。
◎(四谷特別出張所長) 委員御指摘のとおり、これから関係する地域の方々と十分な話し合いを重ねて
いって、いい地区協議会ができるように協議していきたいと思っております。

◆(下村副委員長) 続きまして、歌舞伎町対策について若干質問させていただきたいと思いますが、
先日のルネッサンス協議会、私も傍聴させていただきましたけれども、地元や区長さん、そして関係機関、
それから今回から参加されました有識者の皆様のそれぞれの熱き思いをお聞きすることができまして、大変
心打たれるものがございました。ルネッサンス推進協議会までこぎつけてきたという言い方がいいのかどうか
わかりませんけれども、いろいろと御苦労があったかと思うんですけれども、これまでの経過について御感想が
ありましたらお聞かせいただきたいと思います。
◎(特命担当副参事) ルネッサンス協議会に至るまでのこれまでについての感想ということでございます。
昨年の第1回定例会で安全・安心のまちづくりとして、全庁挙げて歌舞伎町対策に取り組むあるいは地元、
関係の行政機関と一体となって取り組むことを、区長として宣言をさせていただき、歌舞伎町としての参加と
協働の取り組みがこういうような形で結実してきたのかなというのが一つの感想でございます。一方、
この対策については、まだまだ緒についたばかりでございます。1月27日の協議会の会長としての区長の
ごあいさつとしても、戦後の復興を住民主導でなし遂げたことと同様、いま一度まちの人たちに立ち上がって
いただいて、この歌舞伎町を再生していただきたいということ、こうした言葉をルネッサンスという言葉に託して
おります。
 また、今、委員からもございましたけれども、有識者とかそれから国の方々も入ったこうした取り組み
というのは、いまだ余り前例がないような形で一丸となってやっていこうという一つの形になっております。
こうしたことも踏まえながら、今後も全力を挙げてより協力に対策を推進していきたいというふうに考えて
おります。

◆(下村副委員長) ありがとうございました。まちの声をしばしばお聞きするわけですけれども、大変
皆さんにはよくやっていただいている。また見違えるようにまちの中もきれいになっているというふうな声を
いただいているわけでございます。今回の予算特別委員会でも我が会派の秋田委員から、歌舞伎町の
クリーン作戦の成果などにつきまして多面的に質問させていただきました。また何といっても、区長を先頭に
区役所も歌舞伎町の一員であるという視点で積極的に環境美化について動いていただきました。
日本を美しくする会などボランティア団体の力も大変大きかったというふうに思っておりますけれども、
改めて関係者にかわって区の取り組みに感謝を申し上げたいと思っております。
 続きまして質問第2に移りますけれども、クリーン作戦をまちづくりの基礎とすれば、映画のまちシネシティ
広場の活用というのは、歌舞伎町活性化の起爆剤であり、また昨年のファンタスティック映画祭の中で
第1回映画フォーラムというものを開催したところですけれども、区長や今回ルネッサンス推進協議会の
メンバーでもある映画評論家でマルチクリエーターのいとうせいこう氏にも参加をいただいたわけでございます。
今後とも映画関係者を巻き込んでの学生主体の映画フォーラムや学生映画祭のような企画というものは、
そこから発信される情報について、また企画について単なる活性化施策としてではなく、まちづくりの
観点から積極的に新宿区として支援をしていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
◎(特命担当副参事) 今、委員の方からございました。昨年の秋以来、まちの活性化の関係で映画の
フォーラムですとかオープンカフェですとか、さまざまな取り組みを地元の方、それから学生さんなども含めて
やってきております。
また、このゴールデンウィーク以降についても、こうした取り組みを踏まえて平成17年度もまちの活性化に
つながる幾つかの取り組みをやっていきたいということで御相談もいただいているところでございます。
ただ、こうしたものを含めながら、今後どういうまちにしていくのか、まちづくりをしていくのかという点で
ございますけれども、既にまちが策定したまちのまちづくり宣言であるルネッサンス憲章というようなものも
ございます。この憲章の中ではまちの人みずからが、文化の創造ですとか魅力あふれるまちづくりあるいは
安全で安心、美しいまち、こうした視点からまちづくりを進めていくことが大事だということで宣言をいたして
おります。今度のルネッサンス協議会のもとにも
新しいまちづくりのプロジェクトですとか、今、平成17年度の予算で御審議いただいています中でも、まちづくり
関係の一定の予算などもございます。こうしたものも活用しながら区としても積極的に支援をしていきたい
と考えているところでございます。

◆(下村副委員長) 歌舞伎町は新宿区の宝であると言ってはばからない区長さんでございますので、まちを
よくするんだという地元の固い決意と区長さんのこのお言葉があれば、まちづくりについて必ず結果が
見えてくるものというふうに思っておりますけれども、一方、飲食店など経済状況は一段と厳しいのも事実で
ございます。幾つかの老舗が撤退を余儀なくされたり、あるいは古くからいらっしゃる住民であった建物の
オーナーが売却していなくなるというような事態も見受けられるところでございます。歌舞伎町対策はこれを
誤解を恐れずに言えば、病んだ人間の体を治療するというような意味も私はあるんじゃないかと思っております。
そういったことで時間との戦いという気もしているわけで、体が死んでしまっては元も子もないということで、
施策の進め方については十分このあたりを意識していただきながら行っていただくことが大切であると思って
おります。
基本はもちろん地元がまちづくりについてどのように考えるかというのが原点であるわけでございますけれども、
将来的なまちのビジョンをしっかりと具体的に見通せるようなそういったビジョンをつくっていただきまして、
地元の皆さんと共有することが大変重要であろうというふうに思っております。そのためのまちづくりプロジェクトも
この夏には立ち上がるようでございますけれども、しっかりと立ち上げていっていただきたいと思います。
 時間ですので最後の1つだけ質問させていただきますが、これから2年かけてまちづくりの手法や調査、
計画を練る予算か計上されているわけですけれども、国や都から連携支援を視野に入れながら、さまざまな
手法をとっていただきたいと思っておりますけれども、この点についていかがでございましょうか。
◎(特命担当副参事) これからまちづくりの中で国などのさまざまな支援を受けながらということで、具体的に
どのようなという御質問かと思います。先ほど委員の方からも、病んだ体をということでお話がございました
けれども、即効性の必要な対策については既に打ってきているところでございます。例えば平成16年度に
やってきておりますさまざまな対策の中でも、安全・安心などの部分で言えば、都条例の迷惑防止条例を
改正させる。あるいは国に対しても風営法の改正についても国会の審議に上げていただく。こうしたことを
区としても現場の実情を訴えながら、既に取り組んできているということもやってございます。
 また、まちづくりについても、例えば広場の使い方ですとか、法的な限界ですとかさまざまな問題が今幾つか
浮かび上がってきてございます。こうしたものも来年度新しく立ち上がるまちづくりプロジェクト、こうしたところで
協議会に参加している国などの機関にも御相談を持ちかけながら、具体的な取り組みを有識者の意見なども
聞き出しながら推進していきたいというふうに考えてございます。

◆(下村副委員長) もう一度改めて最後に地元の声として、区長さんを初め本当に新宿区の関係者の皆様に
御礼を申し上げまして、この項を終わりたいと思います。
○(小畑委員長) しめくくり質疑の途中ですが、ここで休憩します。
 再開は午後3時20分とします。
 休憩します。
△休憩 午後3時02分
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
△再開 午後3時20分
○(小畑委員長) 予算特別委員会を再開します。
 休憩前に引き続き、しめくくり質疑を行います。

◆(下村副委員長) 引き続き質疑をさせていだきます。
 続きまして、消防団、そして防災と教育について質問させていただきます。
 先日の土曜日、大久保中学校の閉校式が行われまして、そのときに「ともがき」という記念誌を
出席者の方に配っていただきました。何となくページをめくっておりましたらば、新宿消防団第6分団と
大久保中学校の生徒によるD級ポンプの訓練風景の写真が1こまに載っておりました。私も以前、
一般質問でも触れたことですけれども、中学生による小型ポンプ操作の防災訓練、残念ながら昨年は
悪天候のために区民小型ポンプ大会自体が中止となってしまいましたけれども、大久保中学の生徒は
ポンプ操法を大会では披露できませんでした。
そこで質問させていただきますが、中学生を防災の戦力としてもっと活用したらどうか。この前も申し
上げましたけれども、牛込地区でも実績があるようですけれども、ぜひこれを全中学校に拡大して
いただきたいと思っておりますけれども、この点はいかがでございましょうか。
◎(教育指導課長) 防災のときの中学生の戦力としての期待でございますけれども、大震災発災時に
火災や多数の救助、救急事業が当然必要になりますし、地域にあって中学生にとどまらず、小学生、
中学生がこうした中で戦力となって行っていくということは、大変大事なことだというふうに考えます。
その点では今後牛込地区に限らず、消防団との訓練を重視してまいりたい。平成16年4月に牛込二中の
校庭で、早稲田小学校も含めて、小・中、消防団ほか関係団体との訓練でも、倒壊家屋からの人の
救助のシミュレーション練習とか、チェーンソーを使ったりとか、中学生もチェーンソーを扱っていて、
一歩間違えば危険ですけれども、確実に作業をしている中学生を見て、心強い存在だというふうに
思いました。ただ、やはり中学生と言えども、発達段階、能力、体力ございますので、その点については
また学校が指揮系統の中で、命にかかわる作業にそのまま直接的に、命令的に従事させられるもの
でもございませんので、よく関係機関でそういうことを想定しながら調整していきたいと考えます。
ただ、いずれにしろ、小学生、中学生、特に御指摘のように中学生は、より地域の中ではぐくまれながら、
さらには協力していける人材としても育成すべきでありますので、御指摘の方向でさらに充実を目指して
まいりたいと考えるところでございます。

◆(下村副委員長) 続きまして、小学生ですけれども、消防団員が防災教育というようなことで、小学校に
出張して授業をするというようなことが、これまでにも新宿区以外でも他区でも行われていますし、
また新宿区でも一部そういったことが試みられているようでございますけれども、この防災教育というのは
子どもたちに地域との連携の重要性というものを教える意味でも、大変格好の場になるわけですし、
子どもたちを通じて親に耐震化の重要性とか家具の固定の重要さといったようなものを伝えるというのは、
いいんじゃないかなというふうに考えておりますけれども、ぜひこれも小学校へ拡大をしていって
いただければと思っておりますが、いかがでしょうか。
◎(教育指導課長) 小学生にも拡大ということでございますが、危機管理室が編集、作成していただきました
防災に関するビデオテープが実は各小・中学校に配付されて、子供たちも見ながら、また各家庭にも
普及に努めているところでございます。委員御指摘のように、小学生にもより防災意識を喚起し、それが
子どもだけではなくて家庭との連携をもとに充実していくように努めてまいります。

◆(下村副委員長) これは私の例で、非常に卑近な例で披露も何ですけれども、たまたまこの前、
3世代で食事をする機会がありまして、私の子どもがおじいちゃんに対しまして、うちのビルは相当古いけれども、
耐震化は大丈夫なのかなということを言いましたら、私の意見は余り聞かないんですけれども、孫の意見は
すぐ反応いたしまして、耐震化の調査をいたしまして、まだコンクリートは大丈夫だということでございます。
これはやはり子どもから親に言われるとか、孫から言われるというのは非常におじいちゃん、おばあちゃん
にとっても大変な重みのある言葉ですし、自分はともかくとしても将来の子どものことを考えたら、耐震化しよう
じゃないかと。あるいは家具の固定を早くしようじゃないかということになるんじゃないかと思っております。
 続きまして、ここに1冊の本があるんですけれども、「東京は焼失する」という本ですけれども、ちょっとこれは
1995年の古い本ですが、地域防災の拠点として、学校施設については施設の有効利用ということでこの本が
書かれているんですが、実は豊島消防団長とそして豊島区のPTAの会長さんがこの中身を書かれています。
この中身は、震災後の火災というものには、住民による初期消火以外、有効な手だてはないんだと。早急に
学校に消防ポンプ一式を配備すべきであるという提案がなされているわけでございます。消防署に1台
大型のポンプ車を置くよりも、費用の点でも、効果の点でもこの方が優れているんだという結論でございます。
そこで質問でございますけれども、これからは学校施設の中に消防団の施設などというものも取り込んで
いくことが大切ではないかと思うんですけれども、この点はいかがでございましょうか。
◎(危機管理室長) 学校施設に消防団施設を取り込む必要があるのではないかというお尋ねですけれども、
区内には御案内のように3つの消防団、19の分団がありますけれども、このうち現在3つの分団につきましては、
学校の敷地をお借りまして、消防団倉庫を設置しております。御指摘のように、災害時には消防団の倉庫が
避難所となる学校敷地内にありますと救急資機材等が整備されておりますので、便利な面もあるかと思います
けれども、学校には学校の施設の事情があろうかと思います。したがいまして、消防団の窓口であります私ども
危機管理室といたしましては、今後具体的に消防団倉庫の建てかえ等、そういった問題が生じたときには、
その段階で教育委員会や関係部署と協議をしていきたいというふうに考えております。

◆(下村副委員長) ありがとうございました。続きまして、消防団員の研修で最近話題になっておりますのが、
自動除細動器というちょっと耳慣れない言葉ですが、これは何か委員会でもお話が出たようでございますが、
AEDという器械でございますが、これの講習を消防団としても行っていくということでございます。これはちょっと
消防団と離れるかもしれません。健康部になるのかもしれませんけれども、新宿区としての配備状況とか
周知とかについてお伺いをさせていただきたいと思っております。歌舞伎町の映画館街のシネシティーにも
1台このAEDが配備されたとお聞きしておりますけれども、歌舞伎町の云々は別として、新宿区の配備状況、
あるいはまたこれからの周知についてお伺いをしたいと思います。
◎(危機管理室長) 私の方から御答弁させていただきます。AEDの区施設への導入でございますけれども、
今お話がありましたように、健康部を中心といたしまして、関係部署で検討してまいりました。その中で多くの
区民の皆さんに御利用いただけるような施設に配備をしていこうということで、具体的には区役所の本庁舎に
2台、それから分庁舎、区民センター、出張所も含めまして10カ所、それから文化センター、新宿スポーツセンター、
コズミックセンター、大久保のスポーツプラザ、元気館、それから郊外の施設としまして区民健康村と2つの
区民保養所、それから女神湖の高原学園など21の施設に22台、それから区立の中学校に11台、合わせまして
32の施設に33台配備をする計画でおります。
 なお、区役所の本庁舎の2台につきましては、1台は区が行いますイベント等で活用する、こういう予定で
ございます。
 それと、実は私ども安全・安心のまちづくりの中で、職員の応急体制の整備という中で、職員のAEDの講習の
経費を計上させていただいております。この講習につきましては、先般、東京消防庁の方で一般の救急救命講習の
中にAEDを取り込んだ講習をスタートするという中で、区内の3つの消防署長から私どもの方に、区でやる
場合にはぜひとも協力させてほしいと、こういうような文書もいただいておるところでございます。したがいまして、
区内3消防署の御協力をいただきながら、AEDを配備する施設の職員につきまして、一応1施設3名程度、
5月をめどに実施をしたいというふうに考えております。
 なお、今PRというお話がありましたけれども、私ども区の広報であるとか、あるいはホームページであるとか
当然パブリシティーもいたしますし、それぞれの施設管理者から利用者の皆様方にも周知をしていただきたいと
考えております。私ども地域防災協議会だとかまちの会議等でも、この施策については積極的にPRしてまいりたい
というふうに思っておるところでございます。

◆(下村副委員長) ありがとうございました。私も10年ぐらい前になりますか、たまたまそういった機会に遭遇
いたしまして、人工呼吸させていただいたんですけれども、残念ながらその方は亡くなってしまいましたけれども、
こういったことで早くこういう器械があればよかったのになというふうに思っております。
 続きまして、都市計画道路補助72号線についてお伺いをさせていただきたいと思います。ことし1年半ぶりに2月の
半ばですか、地元説明会が行われましたけれども、地元の反応はいかがだったでしょうか、お聞かせいただきたいと
思います。
◎(環境土木部管理課長) 御指摘のとおり2月14日に大久保のスポーツプラザで説明会を行いました。このときに
お集まりいただいたのが、寒い中、45名ほどお集まりいただきました。来ていただいた方々からの反対意見等
ありませんでしたし、そこで行われた質問等の中で主なものとしましては、補償のこととか、それから移転補償費、
こういう関係について六、七名の方から十四、五問いただきました。私の感想としましては、極めて皆さんこの事業
の進行を待っているというような感想を持ちましたし、その後お持ち帰りいただいた事業調査が15人ほど戻って
まいりました。その意向を伺いましても、早くやってほしい、それに近い意見が15人中10人というような内容で
ございました。

◆(下村副委員長) 今お話もありましたけれども、住民の方々も一日も早い事業の完成、道路の開通というものを
望んでいる方がいらっしゃると思います。この道路は単なる補助の道路といいますか、迂回路としての機能ばかり
でなくて、防災道路としてもこの地域に大変重要なものでありますし、また、さらにこの部分についてはきちんと整備を
していけば、緑化であるとかあるいはコミュニティ道路として先進事例としても注目されるようなすばらしい道路となる
と思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 都市計画道路ということで、これまでしばしばお聞きしましたけれども、財源措置というのはこれはどのようになって
いるのでしょうか、簡潔にお聞かせください。
◎(予算課長) 都市計画道路72号線の財源措置でございますが、国庫補助金を除き、さらに東京都都市計画
交付金を除いた残余について、都区財政調整制度の態容補正という中で全額一件査定のような形で措置をされる、
そういうことになってございます。

◆(下村副委員長) 計画から既に20年がたっておりまして、たしか平成13年だったと思うんですけれども、
平成13年から2回ほど地元6町会と5商店会での早期開通の要望書なども出されているやに聞いております。
ぜひ早い開通というものをお願いしたいと思います。何とか今回の予算を活用して、計画実施にめどをつけて
いただきたい、こんなことを要望いたします。
 続きまして、東西自由通路の問題でございますが、区は地元4商店会の意向というものをどのようにとらえて
いらっしゃるでしょうか、お聞かせください。
◎(計画調整課長) 地元4商店街、駅前、歌舞伎町、新宿大通り、東口商店街振興組合、4商店街に限らず、
地元の方につきましては、3月4日に当面の実行委員会がございましたが、その中で早期開設について相当強い
意見を表明されまして、私どもとしては相当早期完成に向けた強い意向を持っていらっしゃるというふうに感じて
おります。

◆(下村副委員長) この東西自由通路、随分昔から計画をされているわけですけれども、どのくらいの利用者が
考えられるのか。現在時点での予想ということで結構ですので、わかる範囲内でお答えをいただければと
思います。
◎(計画調整課長) 東西自由通路の利用者でございますが、平成13年度に東京国道事務所主催の
ワーキングをやりました。その中で調査をかけた中では、東西自由通路を通り抜ける方については約14万人
というふうに推計しております。

◆(下村副委員長) これまでも早わかりデータブックとかさまざまな形で区も取り上げて、この問題を考えてきて
いるわけですけれども、財政負担の問題もあるとは思いますけれども、しかしながら、一体当事者として地元の
新宿区がこの東西自由通路の問題に主体的に出ていかないで、だれがこの問題を解決できるのかということで
ございます。やはり私は一次主体のJR、これはもちろんJRがお決めになることではございますけれども、東京都や
国土交通省にお任せで済む問題ではないというふうに私は思っております。この点についてお聞きをしたいと
思いますけれども、よろしくお願いします。
◎(計画調整課長) 副委員長御指摘のとおり、私も新宿区としまして、昨年5月に駅周辺整備検討委員会を
立ち上げたわけでございますが、これは私どもが発意をしまして、事業化のための検討委員会というふうに
設置しております。そういう意味で私ども主体的にこの検討については区としてやってまいるというふうに
考えております。

◆(下村副委員長) 先ほどの利用者の数、推定などもございましたけれども、これは相当社会的な
便益というものはあるであろうというふうなことが想像されるわけでございますし、また新宿区のまちの
ポテンシャルを大きく高める事業というものは、やはり何と言っても新宿区が直接の関係者であり、
新宿のまちづくりに一番発言しなければならないと思っております。ぜひ地元商店会とともに積極的に
発言し、そして相応な負担、私は必ずしろという意味ではございませんけれども、もし新宿区の積極的な
姿勢を示すという意味で、何らかの形で必要とあれば、地元のいう25メートルという形で早くに決着を
してほしいということで要望させていただいて、この項を終わりたいと思います。
 続きまして、新大久保駅、大久保駅の壁画についてお尋ねをさせていただきます。協働の一つの事例
として、一昨年の大久保小学校裏の不法投棄から端を発しました大久保通りを中心とした清掃美化活動、
環境浄化活動というものは、昨年の予算でアクション04事業として予算化されたわけでございますが、
これは決算特別委員会で議論することかもしれませんけれども、このたびのJR新大久保駅とJR大久保駅
の壁画制作へとこの事業が発展をしまして、今週完成をするようでございますが、そのアクション04の
予算を当初は清掃経費として使ってもなどという話もありましたけれども、形のあるものとして地域に
残したいという地域のすばらしい発想というものを感じるわけでございます。このような経緯をたどったのは、
これまでも過去10年以上にわたって地域のさまざまな環境浄化活動、防犯活動あるいは駅周辺の環境
美化推進活動などが行われてきたという実績に基づいているわけでございまして、下地としてこの地域の
こういう活動があったというのが大変大きかったと思っております。協働の先進的な事例として大いに
評価できるものと考えますけれども、担当者としての御感想をお聞かせ願えればというふうに思って
おります。
◎(繁華街美化対策等担当副参事) このアクション04事業につきましては、大久保特別出張所初め、
環境土木部各課の協働事業ということで実施しておりますが、この事業執行を私の方で行っております
ので、私の方から御答弁させていただきます。
 まず、この事業につきましては、委員の御指摘のとおり、この地域がさまざまなこれまでのボランティアの
経験あるいはそういった風土があったということが一番大きな成功の要因だと思います。当初我々が
この事業を地元に提案したときには、環境美化指導員というものを大久保通りを中心に配置して、さらに
大久保通りの環境美化に努めるということを目的としておりました。しかし、地元ではそれらの自転車
あるいはごみ問題、それから看板問題、これらは自分たちが自主的に取り組むということで、その予算を
そういった指導員というものに使うのではなくて、何か地元のシンボルとなるようなものに使わせてほしい
という要望がございまして、環境土木部としましても、大久保地域の環境美化を推進するために何らかの
推進母体となるものをつくり上げたいということと、もう一つはシンボル事業としての何かをつくろうという
ことで、地元と一緒になって検討を始めたわけです。9月8日にクリーン活動協議会ということで推進母体は
でき上がりまして、その間、毎月1回程度環境美化の活動はしておったわけですけれども、昨年の秋から
壁画について地元の実行委員会が中心となって、大久保駅の方には大久保百人組鉄砲隊、それから
大久保ツツジの絵、新大久保の方については天使の住むまちというテーマで壁画をつくると。これも地元の
小学校の児童さんたちですとか幼稚園の園児さん、関係ある地元の人たちの協働でつくり上げたい
ということで進めてきた事業でございます。この事業につきましては、成功の最も大きな要因としましては、
地元の方の非常に熱心な働きかけ、それに対して関係部署が積極的に対応していったというところが
今回の事業の成功の原因だというふうに考えております。

◆(下村副委員長) この事業はサンセットということでありますけれども、これからも先進的に取り組む
地域の自主的活動として、大いにこの活動を注目していきたいと思っております。今後とも協働の視点で
地域の活動に対して、新宿区として協力、支援をお願いしたいと思っております。
 続きまして、絶対的高さ制限につきましてお話をいたしたいと思います。これまでも代表質問や一般質問、
そして予算特別委員会の中でも議論がなされてきたわけですけれども、我が会派の意見を以下申し上げ
たいと思います。
 区長が本当に沸き起こるというような表現が適切かどうかあれですけれども、本当にそういった感じの
高層建築計画による地域紛争を前に、いかにシステムとしてこれに取り組んでいこうとしたのか、区長の
お立場は十分に理解できます。この件については賛成と反対と2つの意見がありますけれども、課題は
今回の説明会や意見書の中に多く見られるように、反対意見の多くが既存不適格となるマンションに
お住まいの方々から出されており、建てかえができなくなるとか、あるいはまた売るときに資産価値が
下がるのではないかといったような大変生々しい話になっているわけでございます。説明会では一定の
目標として、ことしの夏という期限が提示されておりましたけれども、これは新宿区として期限を決めない
無責任な提案をすることはできないということであったと思っております。これらの方々も当然大切な区民で
ありますので、区長はこの方々の理解を得る努力をされていただきたいと、こんなふうに思っておりますし、
また簡単にはなかなか結論が出ないのかなとも思っております。
 私は昨年6月の代表質問の中で区長に対しては、果敢にチャレンジしていただきたい、あるいはいろいろな
提案を区民に投げかけていただきたい、チャレンジ精神を常に持って失敗を恐れずに、現場で柔軟に対応される
ことを提案を差し上げましたけれども、常に現場で区民の直接の声を大変大切にされる区長でございます
ので、今回の件もぜひ区民の声を大切にしていただき、また申しわけないですが、議会の方の御意見も
しっかりと受けとめていただきながら、この問題に対処をしていっていただければと思っております。
 また、関連で今回出されました第32号議案の、新宿区中高層住宅の建築に係る紛争の予防と調整に
関する条例の改正が出されたわけですが、建築紛争を少しでも改善しようという条例案が出されたことは
大いに評価できると思っております。ここは意見だけにとどめさせていただきまして、申しわけありませんが、
答弁の方は結構でございます。
 続きまして、平和の事業についてお伺いしたいと思います。昭和61年、実は私も急に思い出したんです
けれども、青年の代表として広島へ行きまして、中央公園で平和都市宣言を読み上げた若い日のことを
思い出しまして、随分身体も変わってきたなと思っておりますけれども、さて、そこで質問に移ります。
10年前にも10周年ということで同種のイベントが行われてきたわけですけれども、今回はどんなことに
力を入れていきたいのか、内容についてできるだけ簡潔にお答えをいただければと思います。
◎(男女共同参画青少年平和課長) 10年前の平成7年度は終戦50周年記念事業として平和の集いを
午後と夜と2回に分けて開催してございます。この年の内容ですが、午後の部では式典、それから
被爆体験者の江戸家猫八さんの講演、それから当時戦乱にありましたボスニア・ヘルツェゴビナ、
サラエボ出身のヤドランカさんという方のミニコンサートをやっております。夜は沖縄出身のバンド、
ディアマンテスのコンサートをやっております。平成17年度につきましては、平和の集いでは子どもも
含めてより多くの区民の方が舞台に上がれるように工夫をしていきたいというふうに考えております。

◆(下村副委員長) これも会場なんですけれども、今回の四谷区民ホールというのは従来の文化センター、
定員のことですけれども、もう一度ちょっとお聞かせいただけますでしょうか。
◎(男女共同参画青少年平和課長) 四谷区民ホールは452人、文化センターは1,800人でございます。

◆(下村副委員長) 平和都市宣言20周年ということで、できるだけたくさんの方に、区としてもこの
取り組みを周知していただくことがまず大切でありますし、周知の後、当然多くの区民の方に参加して
いただきたいというふうに考えるわけで、会場についても何らかの配慮をしていく必要があるのではないか
と思いますけれども、この点はいかがでございましょうか。
◎(男女共同参画青少年平和課長) 款別のところで先日御質問にもお答えしましたように、現在は四谷
区民ホールを予定しているんですが、今後企画を詰めていく中で会場についても再度考えてまいりたい
と思っております。

◆(下村副委員長) 平和都市宣言にもありますように、世界の恒久平和の実現を希求する新宿区として、
姿勢を明確にアピールしていただきまして、また区民と一体となるような催しをぜひ企画をしていただき
たいと思っております。
 次に、男女共同参画社会ですが、時間もありませんので本当に簡単に触れさせていただきますが、
ちょうど昨年、1年前でしたけれども、この問題について一般質問をさせていただいたわけでございます。
私は男女ともにこの社会をつくっていくことの意義というのは、質問の中でもお話ししましたが、大いに認めて
いるものです。しかしながら、男らしさとか女らしさとか、こういったもの、生物学的な差異まで否定するような
誤ったジェンダーフリーについて、一般質問の中で指摘したわけでございますが、この点については
いかがでございましょうか。
◎(男女共同参画青少年平和課長) ジェンダーについてですが、文化や社会の中で後天的につくられた
性差というふうに定義づけられておりまして、生物学的な性差というのは、セックスという言葉で英語で
言うんですが、区別されております。男女共同参画という英語はジェンダーイコーリティーという言葉になって
おりまして、私どものところもジェンダーイコーリティー・プロモーション・ディビジョンというんですが、
ジェンダーフリーというのは本来的には、文化や社会の中で後天的につくられた性差からの開放という意味
だったんです。ところが、今、委員おっしゃったようにジェンダーフリーが生物学的な差異まで否定することと
いうふうにとられて、一部混乱が生じているという事実がございます。それは非常に私どもとしても残念に
思っておりますが、生物学的差異まで否定するというのはもちろんそれはおかしいことだと思いますし、
私どもとしてもそれは全く意図してございません。

◆(下村副委員長) 時間の関係で十分に議論できませんけれども、ことしもまたさまざまな取り組みが
予算化されて行われるようでございますので、私も見守ってまいりたいと思っております。
 続きまして、新宿六丁目西北地区の再開発について質問させていただきます。先日、第2回目の地元
説明会が行われたわけですけれども、ほかの委員からも指摘がありましたが、町会と区の間に何か
ずれがあるような印象を受けたわけでございますけれども、これまでこの問題でどの程度町会の皆さんと
話し合いが持たれたのでしょうか、お聞かせください。
◎(まちづくり課長) 新宿六丁目西北地区のまちづくりにつきましては、これまで1月と2月に2回の地元
説明会を開催いたしました。この説明会では日本テレビゴルフガーデン跡地を加えました周辺7ヘクタール
の地区につきまして、まちづくりの基本的なあり方を示し、地元の皆様とまちの将来像やその実現方法などを
考えるなど、まちづくりを進めることを提案させていただいております。説明会の開催に当たりましては、
地元町会の役員の方に事前に説明することなどを行ってきたところでございますが、2回目の説明会の後、
改めて今後のまちづくりの進め方などについて地元の役員の方と話し合いをさせていただいております。
この結果、相互理解が深まってきたのではないかというふうに考えております。

◆(下村副委員長) この再開発について、本当にお話が今始まったばかりという感じでございますけれども、
ボタンのかけ違えという言葉もありますけれども、一度かけ違えるとなかなかそれが尾を引いてしまうという
こともありますので、この説明会のときにもちょっと感じたことでございますけれども、区はあくまでもやはり
独立性という言い方はちょっと適当であるかどうかわかりませんが、そういうものを保って、むしろどちらか
というと区民の方の側に立っていただくような感じで都市再生機構と協議をしていただければということを
思いました。ぜひまた町会の皆様と十分信頼関係を築いていただきまして、従来からの新宿区の姿勢で
ある地元町会を中心とする住民、そして事業者の意見にしっかりと耳を傾けていただければというふうに
思っております。これはお願いをしておきます。
 最後になりましたけれども、今回、予算化されております外国人共生センターについてお伺いさせていた
だきます。健康プラザハイジアにこのたびこの施設ができるわけですけれども、内容についてお伺いをしたい
と思います。
◎(区民部長) 今回予算でお願いしております多文化共生のためのセンターでございますが、事業内容
としては、外国人への情報提供、それから日本語学習への支援、それから各分野の活動グループのネット
ワーク化、こういったものを考えてございます。外国人を含めたそれぞれ地域の人々、また団体の交流を通じて、
互いの理解を深めることができる場としていきたいと、こういうふうに考えてございます。

◆(下村副委員長) このセンターでほかの委員の方からもちょっと御指摘がありましたが、どのような職員の
配置というものをなさるのでしょうか。
◎(区民部長) 職員の配置でございますが、施設管理のための職員が1名、それからセンターで事業を
行いますのは、多くを財団法人新宿文化国際交流財団が行う部分がございますので、財団の職員が3名、
合わせて4名、そのほかに業務の委託等で受付、これは2名程度配置する。そんなことで予定をして
ございます。

◆(下村副委員長) ありがとうございました。私は今回このハイジアに共生センターができるということを、
大変高く評価させていただきたいと思っております。第1に基本はきちんとした入国手続をとられた外国人の
方々と区民が、地域の中でいかに融合して新しいコミュニティをつくり上げることができるかということであろうか
と思っております。入管があるからどうしても敷居が高くなって利用者が少なくなってしまうのではないか
というような議論もあるようですけれども、私はやはり新宿区が目指すのは21世紀のコミュニティの再構築を
見据えた将来施設であって、単なる外国人の駆け込み寺的な駆け込み相談センターのようなものを
つくるのではないと思っております。区民とさまざまなトラブルを解決することも、マイナスをゼロにするという区長が
よくおっしゃる言葉でございますが、そこに終わるわけではなくて、やはりそこから先の部分というのが大切である。
区の貴重な財源というものをこれだけ使うのであれば、新宿区の積極的な姿勢というものが問われるだろうと、
こんなふうに思っております。したがいまして、新宿区の内外にこの新宿区の考えをしっかりと発信できる。
したがって、外国人ばかり来ていただくんじゃなくて、一番の利用者というものは、外国人を含む新宿区民、
地域の人たちであるという視点に立っていただくことではないかと思います。
 そのような意味で、昨年3月の新宿区の外国籍住民との共生に関する調査報告書というのは、大変有意義で
あったろうと思っております。大部なので精読はしておりませんけれども、私なりに簡単に評価しますと、量的分析と
質的分析が行われている。あるいは問題点の指摘として、情報とか人のつながり、コミュニティといったものが、
ともに日本人同士、外国人同士で行われてしまっている。また、さらに外国人の中でもそういったものが分かれて
いるという指摘が大変なされているわけでございますけれども、ちょうどきょう久保委員が同じようなことを
おっしゃっていたので、私と同じお考えを持っていただいているんだなと思ったんですが、コリアンタウンというような
いわゆる一つの閉鎖的な社会ができることに、地域は違和感を覚えているわけでございます。
むしろアジアンテイストといいますか、言葉はちょっと抽象的かもしれませんけれども、そういうようなものを具現化
するような全く新しい多国籍な文化をそこから発信できるというような、そんな発信の核となるような施設に
なることがこのポイントであろうというふうに思っております。このような点から考えますと、おのずと
センターの今後の方針は見えてくると思うわけですけれども、ぜひ日本人と外国人が相互に交流をし、そして
協働事業を行って、ともに地域を担って支え合う関係を構築するというのが目標であろうかと思っております。
同じことを言って恐縮ですが、入管云々という話はむしろ逆であって、確かに当初は利用者が少ないかも
しれませんけれども、私は行政や区民が考えている外国人との共生というもののメッセージを、しっかり発信を
していかなければいけないというふうに思っております。
 ちょうど時間になりましたけれども、先ほど1つだけ言い忘れまして、私、神戸に行ってまいりましたときに
「翔べフェニックス」という本を見つけまして買ってまいりましたけれども、大変厚い本ですが、これはいろいろな
評価が今10周年ということで出ております。これは特に行政の方、兵庫県あるいは神戸市、そういった方々が
どういうふうに復興後、悪戦苦闘したかという内容を非常に簡潔に、しかも率直に語っていると思います。住民
からの声とかあるいはNPOからの声、こういったものではない。行政からの報告書でございますけれども、
逆に新宿区にとっては、これはこれで一つ大変貴重な資料かなと思っておりますので、御披露させていただき
まして、私のしめくくり質疑を終わらせていただきます。
 どうもありがとうございました。

○(小畑委員長) 以上で、下村副委員長のしめくくり質疑は終了しました。